テニス界の伝説ビリー・ジーン・キング、自由のために闘いつづけた半生のすべて。「私は試合で証明したかった。女は平等に扱われるに値すると」
「ゴミ」「星」「林檎」……戦争の体験は人が言葉に抱く意味を変えてしまった。ウクライナを代表する詩人が避難者の証言を聴き取り、77の単語と物語で構成した文芸ドキュメント。
不思議なのは、紛争解決の取り組みが失敗するのはなぜか、ではない。ときどき大成功を収めるのはなぜか、だ。暴力を止めて平和を始める新たなアプローチとは? 12の地域で調査をおこなってきた平和構築者が、20年間の学びを伝える。
「ループ量子重力理論」を牽引する理論物理学のトップランナーであるだけでなく、哲学や文学にも造詣が深く、社会問題にも鋭く切り込む「発言する知識人」ロヴェッリはこの世界をどのように見ているのか? 文理を横断する思考の核心に迫る。
「欧州最後の独裁国家」ベラルーシ。コロナ禍におこなわれた2020年の大統領選で打倒ルカシェンコをかかげ、理不尽な弾圧のなかで反体制派を率い闘った3人の女たち。謎多き国家の知られざる実態を暴く、ドイツ人ジャーナリスト渾身のルポルタージュ。
ロードスター、ベゼ ヴォレ、ラ パンテール……カルティエの香水の傑作を創り上げてきたマチルド・ローラン。カルティエの専属調香師による、嗅覚の美について探求した、しなやかに生きる女性の自伝的エッセイ。
「ジャポニカ学習帳」の表紙を飾る多彩な昆虫や植物を撮影してきたカメラマン、山口進。撮影の旅の先々での知られざるエピソードとともに、現地の個性的な食文化を紹介していくショートエッセイ。
彼女はいかに世界のトレンドを支配してきたのか。『ヴォーグ』編集長から巨大メディア企業コンデナストの最上層部へ。ファッション界をこえて、メディア界で最も権力を手にした女性の野心と波乱に満ちたキャリアの全貌を詳細に描き出す決定版評伝。
世界と幾何学の味わい深い関係をやわらかな補助線で浮かびあがらせる逸品。「特殊とも特異とも言いがたいのに、どうしても惹かれてしまう。わたしの場合、そうした感覚が、特定の図形や数にも生じる」
奈良県東吉野村にひっそりとたたずむ「ルチャ・リブロ」は、自宅の古民家を開いてはじめた私設の図書館。このルチャ・リブロの司書が綴る、本と図書館の仕事にまつわるエッセイ。読むと訪れてみたくなる、ある個性的な図書館の物語。
もし土壌生態系が失われれば、土もただの砂に戻っていき、やがて失われてしまうだろう。なかでもミミズは、土壌生態系において「生態系改変者」に位置付けられ、その生態系にいるかいないかで風景を一変させてしまうほどの影響力を持つ。
情報の氾濫が社会を揺さぶる中、フェイクニュースにどう立ち向かうか。ジャーナリズムの信頼性に影響を与える要因をグローバルな視点から解説し、デジタル時代の情報の混乱に対応するための実践的なカリキュラムを提供。ジャーナリズム倫理と情報の公正な伝達に焦点を当てた、必携のハンドブック。
戦後思想界の巨人と呼ばれる、父・吉本隆明。小説家の妹・吉本ばなな。そして俳人であった母・吉本和子――。いったい4人はどんな家族だったのか。長女・ハルノ宵子が、父とのエピソードを軸に、家族のこと、父と関わりのあった人たちのことなどを思い出すかぎり綴る。
ペンシルベニア大学で、RNAやDNAを用いた最先端の遺伝子治療の開発を夢見て研究生活を共にした若き研究者たち。そのひとり、無名時代のカタリン・カリコ博士の実像と魅力を知る著者が、彼女の苦悩と挫折、そして復活と栄光を描いた。
もし昆虫が絶滅したら人類社会は崩壊する。環境悪化により、昆虫の個体数が減少している。生物の多様性が失われた未来は、人間の生活にどれほど悪影響があるのか。また虫たちによる人間への恩恵とは。英国人ジャーナリストが説く、昆虫と人類の理想的な共生社会。
建築の原理を追究し続けたモダニズム建築家・増田友也。「東の丹下健三、西の増田友也」と称されたプロフェッサー・アーキテクトの思索と制作の軌跡の全貌を示す、没後42年にして初の本格的建築作品集。
ブッダは本当に差別を否定し万人の平等を唱えた平和主義者だったのか? ブッダの真の偉大さは一体どこにあるのか。これまでのブッダ理解を批判的に検証し、初期仏典を丹念に読みとくことでその先駆性を導き出す革新的ブッダ論。
歌舞伎座がない歌舞伎町、内陸長野県に多い海駅名、平地なのに八幡「山」? 地図にないのに生きている「幻の地名」。全国の不思議な地名を取りあげ、土地や日本語の由来をたどる。ひとつひとつの地名にその土地の歴史が隠されている。
「Stay hungry, Stay foolish」という言葉を生み、「全地球」の概念をつくった男の全貌。「ホールアース・カタログ」にはじまり、環境問題からハッカー文化、デジタル・テクノロジーなど、現代のビジョンをいち早く示し続ける稀代の人物に迫る。
マネロン対策は、単なる金融機関の問題ではなく国際政治を含む広範な領域を射程する。暴力団、中東テロ組織、北朝鮮の暗躍まで読み解く俯瞰図を、官界の第一人者が活写。複雑な国際規制の現実を過去の事件史と自身の経験をふまえ平易な表現で解説。
『鈐録』に収録されている「城制」の章こそ、実は現代多く存在する日本のお城解説本の源流とも言える内容。その『鈐録 城制』を中心としたお城の解説が、日本城郭協会で理事を務める著者の手により現代語訳化。
伝説の展覧会、禁断の書籍化。展示された怪文書100点以上を大収録。誰が、どこで、なぜ、この「怪文書」を書いたのか──。掲載されている「怪文書」は、全てフィクションである。なぜこれほどしつこく忠告するかといえば、端的に危険だからだ。
一九八〇年代初めから半ばに生まれ、プーチン支配の世界で成人した男女四人の多難な人生と家族の物語を紡ぐ。ハンナ・アーレント賞受賞ジャーナリストによる、渾身のノンフィクション。クリミア併合からウクライナ戦争に至る底流にはなにがあるのか?
顧客理解・消費者理解に不可欠なWebアンケートの設計と分析の基本について説明。筆者は、年間3000社超の企業のマーケティング支援を行うマクロミルに長年在籍し、現在はそのグループ会社で、データ利活用の推進、人材育成支援などに従事。
新型コロナやウクライナ戦争で明らかなように、小麦は世界の食料安全保障の要ともいえる。世界中で消費量が増え続けているうえに、輸出国は限られている。世界の主要生産国間の力関係、大量輸入に頼る国々の脆弱さを明らかにする。
考古学という学問の魅力を多くの若者に強く印象づけ、希望と勇気をあたえた在野の考古学者、藤森栄一。没後50年という節目の年にあたり、藤森の重要論文と考古学とは何かを鋭く問うエッセイを一冊に収録。
2021年に107歳で世を去った世界的美術家の未公開作品をはじめて書籍化。収録されている作品は、大半は桃紅氏が80歳を過ぎてからのもの。そこに見つけた、うつくしき「無限の無」。美智子上皇后が人生を通して愛し続ける「桃紅美術」の真髄が、この本に凝縮されている。
咸臨丸での渡米、不偏不党の新聞『時事新報』創刊、そして慶應義塾の創設と教育改革――。開国に伴う体制一新の時代、傑物との交流と葛藤の中で、国民たちの独立自尊を促し、近代日本の礎を築いた福澤諭吉の知られざる生涯。
何がリスペクタブルな振舞か。ナチズムへと至る国民主義の高揚の中で、性的領域も正常/異常に分けられていく。セクシュアリティ研究の先駆的著作。市民的価値観と国民主義が手を取り合ってナチズムへ至る道が鮮やかに描き出される。
ガロア群により代数方程式は新たな展開を見た。群、関数論、トポロジーの相互作用が織み出す数学の面白さ。かの志村五郎氏をして、「常に高みを見据えていたひと」と言わしめた著者の伝説的名著を復刊。
「丁寧に暮らしたい……けど、なんか違う?」気取りきれない、どこかお茶目でクスッと笑えるエッセイは、まさに等身大のイモトさんを映し出しています。変わっていく暮らしの形と、変わらないイモトさんのまっすぐな人柄に、胸を打たれること間違いなしです。
ファインマンの「量子力学を理解している人は誰もいないと思う」という言葉を出発点に。量子論を量子の物理学の理論だと考えると、これまで指摘され議論されてきたような答えのない落とし穴に落ちてしまう。情報の理論だと考えると,矛盾なく意味付けられる可能性。
スペイン語を話す人もいれば、日本語を話す人いる。同じ意味で、「詩」という言語を話す人もいれば、「数学」という言語に堪能な人もいる。もっとも大切なのは、複数の言語を話す能力によって創造性の扉が開かれ、脳の健康や、認知をコントロールする力も手に入る。人間の脳は、複数の言語を操るように設計されている。
新型コロナウイルスはどのようにして解明されたのか、なぜ基礎研究は重要なのか? この記録こそが、未来をひらく扉だ。新奇の研究集団を立ち上げ、走り続けた若い研究者たち。新型コロナウイルスを追った3年間をたどる。
夏目漱石や森鴎外の「言文一致」は、中国や朝鮮の「話し言葉」による文学革命と、何を共有したのか? 女性たちの生き生きとした話し言葉が、ここに現われ出たのは、なぜなのか? 「国境」と「外地」をキーワードとした「日本語」文学論の集大成。
社会制度や物質的豊かさが人々の心理を変えてきたのではなく、まず人々の感じ方や考え方が変化し、それによって社会が変わり、歴史がつくられてきた。「人々の心理」を、歴史を動かすファクターとして捉えなおすことで新しい世界像を描き出す。16か国で刊行。
ハリウッドの陋習と、ヒトラーの悪の帝国と、反米活動運動と、そして世間の他愛ない偏見・貧困等々と多種多様の不正義に、孤立無援の戦いを生涯続けたチャップリン。戦う喜劇王チャップリンは、レトロなメロディーの甘たるい喜劇の主人公だけではなかった。
トルコ共和国建国から100年。世俗主義を国是とし、EU入りをめざしたトルコ。エルドアン政権のもと、穏健なイスラーム主義へと回帰し、近隣国の紛争・難民など難局に対処してきた。ウクライナ戦争での仲介外交、金融制裁で経済危機に直面しても折れない、したたかな「帝国再生」。
お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話。Financial Times「急成長企業 未上場 日本一」。社員、顧客、取引先、みんな仲間にして、11事業すべて黒字化した秘密、初公開。
哲学は「どこまでも問い続けること」です。いますぐ哲学をはじめましょう。本当だろうか、なぜだろうかと問い続けましょう。トビラを開けて。目の前にあるケーキは「本当にケーキ?」と。
韓流上陸20周年。嵐のような韓流ブームが巻き起こる直前に、その予兆に気づいて一早く雑誌メディアで取り上げたのが「もっと知りたい!韓国TVドラマ」編集長の丸山幸子だ。ペ・ヨンジュンを「ヨン様」と名付けたその人である。見てきたところをあますところなく伝える。
全世界に読者をもつ巨匠アガサ・クリスティー。しかし彼女は職業を聞かれれば無職と答え、書類には主婦と記入した。当時の社会階層やジェンダーのルールにより、平凡なふりをして生きた20世紀の偉大な作家の一生に光を当てる。
Z世代の川柳人・暮田真名による初の「現代川柳」入門書。現代川柳とは? どんな作品がある? 俳句とはどう違う? 宇宙人との対話形式で、シュールなのになぜか胸が熱くなる、前代未聞の川柳入門。
技術革新は往々にして支配層を富ませるだけで、労働者の待遇を引き上げることはなかった。こうした構造は変革しうるか? 水車の発明から産業革命、ChatGPTまで千年にわたる文明史を分析し論じる。
日本の疲労研究は世界のトップを走っている。本書は、その日本で疲労研究をリードする著者が、数々のノーベル賞級の新研究をなしとげて見えてきた、疲労の驚くべき実像を明らかにするものである。
光り輝くランウェイの先に広がるファッション業界の闇の奥で、『ティーンヴォーグ』の元エディターはどんな現実を見出したのか。ファストファッションの台頭を受け、加速するトレンドに疲弊する現場をたどった渾身のルポ。
ヒマラヤの西外れに位置する山岳地帯、ラダック、ザンスカール、スピティ。足かけ十数年にわたってこの地での取材をライフワークとしてきた著者が、その過程で蓄積した膨大な情報を整理してまとめた。
数々のヒット作を生み出してきたプロデューサー・村瀬健が、映像業界で得た知見を余すことなく語った一冊。今求められるテーマを感じ取る嗅覚や、最強の座組を実現させる口説き術、若い才能を生かす企画推進術など、第一線を走る著者が最も大事にしてきた「想いで動かす仕事術」。
「綾鷹」のマーケットシェアを2%→22%へ。「檸檬堂」は全国発売初年度でマーケットシェア1位獲得! そのほか「ジョージア」「SK-Ⅱ」「ファブリーズ」等をヒットに導いた「殻を破る思考法」とは?
仕事に仕事以上の「意味」を求めすぎることで、人間性が奪われている。ジャーナリストで有名デザインコンサル会社IDEOのデザインリードを勤めた著者が、働き中毒となった米国ホワイトカラーの実態とその背景にある仕事の「神話」に疑いの目を向け、 「適度な仕事」を問い直す。
良質の絵本とはどういうものか、子どもはどんなふうに絵本の世界へ入ってゆくのか。福音館書店で数々の名作絵本を世に送り出し、日本の児童出版文化の礎を築いた著者による絵本の本質と魅力をまとめた第一論集。
モヤモヤのほとんどは、「相手も自分と同じように考えるはず」という思い込みから。自分と相手の「違い」がわかっていれば、相手の言動に振り回されることはなくなる。4つの性格タイプから、相手の言動の意味を分析し、ストレスにならない「受け止め方」を紹介。
世界からラグジュアリー・ブランドとして評価される数少ない日本発のジュエリーブランドのミキモトについて、戦前にどのように海外への市場参入を果たしたのかを丹念に分析。
5歳のとき、弟が生まれると聞かされ、大喜びした。一緒に遊べる男兄弟がほしかったのだ。しかも、どうやら弟は「特別」らしい。僕はスーパーヒーローを思い描き、一緒に闘いごっこをすることを想像した。だけど、生まれてきた弟は思っていた「特別」とは何かが違っていた。兄が綴るダウン症の弟と家族の日々。
次々とヒット商品を生み出す「新生・湖池屋」、その舞台裏では何が起きているか。老舗のブランディング戦略はいかに磨かれ、実践されてきたか。新生・湖池屋の軌跡をたどりながら、独自のマーケット論、経営戦略を説く。
高倉健のプライベートマネジャーとして、黒澤明の在米法人の代表として、裏方の役割を貫いた「影武者」が、高倉健の没後10年を前にして初めて語った両雄、そしてハリウッド・スターとの日々。
5年に及ぶ調査・取材で明らかにした、70年にわたるシリコンバレーの歴史を解体する。シリコンバレーは、ある意味で場所ではない。エコシステムだ。イノベーションはどこからやって来て、どこへ向かっていくのか。
トップアスリート、プロ選手を指導する著者が考案。まったく新しい「脱力トレーニング」。脱力は「センス」ではなく、「スキル」である。より強く、速く、健康に。高いパフォーマンスを発揮する土台をつくれ!
多くの自治体で都市景観にかかわる仕事に携わり、国内380か所、国外98か所を取材し、電柱、フェンス、ごみ袋、交通標識など町にあるものはすべてその町の景観を形成するという考えのもと、「消えるデザイン」を提案。
日本の小売・流通市場において、いち早くデジタル・トランスフォーメーション(DX)を推進してきたトライアルグループ。その次代を率いる永田洋幸氏は「生成AIの活用は、小売ビジネスの常識を根本から覆すことになる」と力を込める。可能性と活用の道筋を同氏が徹底解説。
ノルウェーの伝統ニット「セルブーミトン」の完全保存版。綿密な聞き取り調査により、500を超えるオリジナル柄を収録し、クラシックパターン全35作品を編み図とともに掲載。
「私」を失わないためには孤独を恐れてはいけない。私たちにはつながらない覚悟が必要なのだ。望ましくない人間関係を捨てて、偽りのつながりを真のつながりに変えるための考え方や方法を哲学者が語る。
デビュー50周年を迎えた伊藤蘭の初エッセイ集。デビューしてから現在に至るまでを、41編のエッセイで振り返ります。クスっと笑えて、ときにジーンとし、なんだか元気になれるエピソードが満載です。
元サッカー日本代表・橋本英郎、初の著書。サッカー界きっての頭脳派が明かす、才能がなくてもプロとして成功できる思考法。自分よりも才能豊かな選手が次々とフェードアウトしていくなかで、なぜ橋本氏は生き残れたのか。
人種隔離の時代に、シカゴのソウル・ミュージシャンが行った変革とは何だったのか? 音楽産業とブラック・パワー、そして公民権運動の結びつきを、膨大な当事者インタビューと資料から解き明かす、決定的ノンフィクション!
頑張りすぎず、かといって怠けすぎない「65点の暮らし」をテーマに、ご機嫌に、家族の笑顔が絶えない暮らしの作り方をご紹介。
1989年の刊行以来長く読まれ続けてきたロングセラーの哲学書に新たな解説2篇を収録。明晰な表現と誠実な態度による「大人の哲学」。死、性、戦争、意識など、人間の生にかかわる多様な問いを明晰に論じる。
阪神タイガースを38年ぶりの日本一に導いた、岡田采配はなぜ的中するのか。選手、コーチ、監督として猛虎を愛し、増やした思考の引き出しとは。名将の視点、伝え方に唸らされ、野球の深みが味わえる一冊。
「本当の美」とは、たとえば凛とした立ち姿。流れるような歩き方、ふんわりと重力を感じさせないような座り方。こうしたカラダの使い方をしている人は、全身から美のオーラを放ちます。たとえ服がノーブランドでも、年齢を重ねていても関係ありません。
世界史と地理は、同時に学ぶと10倍わかる、楽しくなる! 公立高校の現役の社会科教員で、かつ大人気教育YouTuberでもある著者が、世界史と地理の「接点」がある世界の出来事や事象を取り上げ、世界史の観点と地理の観点の両方から解説。
90年代、日本で巻き起こった絵画ブームを牽引したラッセン。その知名度に反して、彼の本質は意外なほどに知られていない。人生の歩みを辿りながら、作家としての本質、そしてラッセンを愛した日本とは何だったのかを解き明かす決定的評伝。
2023年ノーベル物理学賞受賞「アト秒科学」最新解説。アト秒科学の基礎的な概念や測定法と、それを用いた波動関数の可視化について、実際にアト秒科学の構築に貢献した筆者が歴史的な経緯をもとに解説。
一人で料理もサービスも行なう、いわゆるワンオペ営業の店が増えています。中でも、種類豊富なアラカルトを揃えるワンオペ店は、毎日どんな準備をして営業に臨んでいるのでしょうか。本書はワンオペ店がスムーズに店をまわすために不可欠な「仕込み」にフォーカス。
ルソーがヨコオか、ヨコオがルソーか。横尾がどうしても意識せざるを得なかったアンリ・ルソーの画業に内在するデモーニッシュな部分とは何だったのか? その答えがここにある。横尾のキャリアにおいて最も長期間にわたり描かれ続けているシリーズのひとつ「ルソー・シリーズ」全点を、最新作も含め完全収録。
味噌、塩こうじ、甘酒、ヨーグルトなど、身近な発酵食品を使った作りおきレシピ。発酵の力で時間がたつほど味に深みが出るうえ、肉も魚もやわらかいまま。作りやすくて体にやさしいから、ずっと続けられる。YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」も人気。
「目の前の相手と戦わない」「スピードとパワーに頼らない」「相手の守備を圧縮して置き去りにする」。天才たちだけが具現化してきた戦術「ロンド」。20年かけて開発された世界を制する崩しのメソッド「清澤式ロンド」ついに大公開。
春画沼にハマったOLによる本格的考察。著者は、運命的に出会った葛飾北斎の『蛸と海女』に魅せられ春画の世界へと足を踏み入れた。そのアカデミックな考えに縛られない現代的な視点を交えた解説は、近年ますます注目され、活躍の場を広げている。
カラスを愛しすぎている鳥類学者・松原始が「カラスが世界からいなくなったら?」という想定でSF(少し不自然)な未来を占っていきます。ただの空想ではなく、膨大な資料や考察をもとに展開されるパラレルワールド。博覧強記のカラス学者が書き下ろしで挑んだ新境地、はたして結末はいかに……!?
足技こそ柔道の神髄。なぜ、相手を「投げ」ずに、倒せるのか? オリンピック金メダリストで、現在男子代表監督を務める鈴木桂治氏が、自らの技術を交えて、写真と動画で、その秘密を解き明かす。
「ウィキペディア」の項目を充実させることで地域の魅力を発信しよう!という、まちおこしプロジェクト「ウィキペディアタウン」が静かに広がっている。さまざまな可能性を秘めた本プロジェクトについて、図書館司書で、ウィキペディアタウンの講師もつとめる著者が、その楽しみ方と活用の仕方をガイド。
ユーチューブ登録者10万人突破、「職人社長の家づくり工務店」による待望の著書。家探し&家づくり成功のために必携の1冊、人生100年時代の「住まいの教養」。理想の人生を叶える我が家が手に入る!
Thikers50殿堂入り。経営思想の巨人による21世紀のマネジメント論。「トップが変わらなければ/大企業では無理」という固定観念を覆す。グローバル大企業×ボトムアップの豊富な事例とともに新たな組織をつくる7つの原則を描く。
日本の邸宅レストランの草分けである「シェ松尾」をオープンさせ、日本のフランス料理に革命を起こした松尾幸造シェフ。そんな松尾シェフがもっと料理を簡単に、おいしく作ってもらいたいと考えて作った1冊。料理に苦手意識がある方こそ、ぜひチャレンジしていただきたいコツが満載。
「古生物動物園」を実現するには何が必要なのだろう? 古生物の専門家、現生動物の専門家、そして動物園の獣医さんの叡智を結集し、リアル感満載の施設を生み出しました(ただし、運営コストだけは度外視)。ついに実現した「古生物動物園」とは、いったいどんな施設なのでしょう?
自動車販売のインフラを整備し、トヨタ自動車の流通販売の枠組みを創り上げた神谷正太郎は、創業者豊田喜一郎とともに産業開拓者としての活躍をみせた。「相手の立場に立った」経営判断は、常に販売面での先行投資を怠らない姿勢を貫く。神谷は一台の車も売ったことがない神様であった。
18歳で欧州のビッグクラブに加入し、将来を嘱望された宮市選手。だが、その後の歩みは苦難の連続だった。極め付きが10年ぶりの日本代表戦での右膝前十字靱帯断裂。4度の手術を経てなお、なぜ前を向き続けられたのか。その力の源泉に迫る。
独自の時代区分の枠組みを提案し、千年以上存続した驚くべき適応能力をもつビザンツ帝国の歴史を、簡潔かつ明解に辿る。著者ジャン=クロード・シェネはフランスを代表するビザンツ研究者。
超大人気のアイデアおやつを100レシピ集めました。「冷やすだけ」「電子レンジで」「フライパンで」「トースターで」「オーブンで」と、調理方法別に紹介。家にあるもの、百均で手に入るもので、安く、ささっと、簡単に!
NHK大河ドラマ「光る君へ」題字揮毫および書道指導を担当した気鋭の若手書道家による、平安時代の「かな書道」入門。平安時代の代表的な古筆と伝承筆者の紹介、実際の筆の持ち方、運筆についてなど、鑑賞と実践の両面から「平安かな書道」の魅力をわかりやすく解説。
なぜ兵庫県豊岡市は、世界に知られる「コウノトリと人が共に暮らすまち」になれたのか? 野生復帰に長年携わってきた著者による、まちづくり奮闘記。生育の場としての無農薬・減農薬農業の推進、休耕田のビオトープ化、「コウノトリ育むお米」のブランド化など。
現役競馬調教師が書く、競馬学校・騎手・調教師・馬主・ホースマンのエピソード。競馬ファンに向け、生の現場を伝えるべく「週刊Gallop」にて連載している「私の馬研究ノート」に書き下ろしページを追加し単行本化。
ハンバーグ専門店のシェフが教える、ちょっとしたプロのコツでおいしさ格上げ! 人気ハンバーグ専門店・店主による、初のハンバーグレシピブックです。
父のDVから家族を守るため、15歳で「プロになって家族を守る」と誓ったサッカー選手の半生。信念を持ち続けることの大切さ、覚悟を決めて前進することの難しさと尊さ、家庭を築くことの素晴らしさを綴った一冊。
鹿児島県の里山に家族5人で暮らす加賀江広宣さん。住まいにこめた思い、土地選びから資金計画、自ら設計した天然素材の家づくりのプロセス、そして日々の暮らしで感じたこと。「ふだんを一番幸せに」との気持ちが溢れる言葉の数々。
2011年の東日本大震災時に被災者へ向けて無料配布された日めくりカレンダー。その後は著者が住職をつとめる寺でのみ販売され、人から人へと口コミで伝わり、10年間ずっと売れ続けています。この日めくりカレンダーの31編のメッセージに、新たな書き下ろしエッセイ26本を加えて書籍化。
華道歴40周年を迎えた假屋崎省吾が、これまでの華道家人生を振り返る。天才的な作品の数々を産み出してきたそのパワーの源とは。生き方そのものにあった独自の美学や、年齢を経て会得した食生活などへの想いを語る。
自分の中にある、行き場のないプライドは、すべて料理で表現すると決めた。最高の料理、究極の料理とはなんなのか。求めれば求めるだけ、答えがわからなくなる。ただ死ぬまでに、これが「究極」だ、を見つけるつもりでいる。そして料理の世界だけは、こんな私の毎日を裏切らないと信じている。