文明を築くのに一役を買ったストーリーテリング。その伝統あるストーリーテリングが、近い将来文明を破壊するかもしれない。人間にとって大切な財産であるストーリーが、最大の脅威でもあるのはなぜなのか、著者は説得力をもって明らかにする。
アカデミー賞を獲った日本人女性映画プロデューサー、愛と闘いの記録。私のアパートにやって来た変な男(クリント・イーストウッド)。フェデリコ・フェリーニとの再会。クエンティン・タランティーノとピーター・ウィアーとの出会い。ヘラルド・ポニー会社設立。フィデル・カストロ将軍への直訴。英国美青年ブームの火付け役。マイクロソフトとのゲリラ戦。
YMOで社会現象を巻き起こし、ユーミン、吉田美奈子、ハイ・ファイ・セット、佐藤博など、いま世界でシティポップとして評価される音楽をプロデュースしてきた著者がはじめて語る、破天荒な人生。
ソ連(当時)に生まれ、両親の転勤で世界6ヵ国(ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ)に転校。各国の地元校で教育を受けた著者ナージャの希有な経験を楽しく追体験。それぞれの国での体験を切り口に、「当たり前」「ふつう」「常識」を問い直す。正解はない、違いがあるだけ。世界の見方を変え、人生を変える本です!
赤松氏の官僚人生の集大成が1985年の男女雇用機会均等法の成立である。法律で社会に制度化されなければ、世の中は動かない。志を高く持ち、強い信念とバランス感覚で、ついに歴史を動かした。女性活躍の地平を切り開いたパイオニアの歩み。
今はもうこの地球上に存在しない、絶滅してしまった太古の動物。誰も見たことがないその姿を、復元のプロはどのように蘇らせているのか。化石動物の復元に挑む職人たちの仕事に、骨格レプリカ、生体模型、3Dデジタル復元、展示づくりの現場から迫った、「古生物復元」ドキュメント。
著者は官修『日清戦史』の草稿を読み解き、不都合な事実を隱蔽、改竄して陸軍が戦史を編纂していた証拠を見つけ出した。隠蔽は戦争の根幹部分に及び、編纂方針はその後の戦史にも踏襲され、戦争の実態は国民の目から遠ざけられた。隠された事実とは何だったのか。
生と死のはざまを追求する冒険的登山を行ないながら、約40年にわたって生き抜いてきたクライマー、山野井泰史。その半生を、ふんだんな写真と折々に発表された手記やインタビュー・対談とともに一冊に。
稀代の起業家ジャン・イーミンは何を考え、どんな戦略を立てたのか? 世界の人々はなぜ、TikTokに魅了されたのか? TikTokのアルゴリズムの秘密とは? TikTokとショート動画のトレンドについての最も詳細で、最もエキサイティングな探究の書。世界一のアプリを生み出した戦略のすべて。
J.R.ヒメネスの『プラテーロとわたし』に憧れ、小豆島でヤギと暮らしはじめた内澤さん。庭先の雑草を食べてくれればと考えていたものの、カヨは食べる草をえり好み。気づけば「どっちが飼い主?!」と笑われるほど。内澤さんは「それでいいの」と。動物文学の傑作が、ここに誕生です!
いま、あなたとの会話で起きたことは、いったい何だろう? 難しくて切実で面白い「言葉とコミュニケーション」を、「哲学」と「私」のあいだのリアルな言葉で綴るエッセイ。
日本人として51年ぶりのショパン国際ピアノコンクール2位の快挙、自身のレーベル設立、日本初「株式会社」オーケストラの結成、クラシック界のDX化。脚光を浴びる若き天才は、次代の革命家でもあった。いま世界が注目する音楽家の軌跡と未来。
エジソンが興した世界最大の総合電機メーカーとして、1世紀以上の栄華を誇ったゼネラル・エレクトリック。ピーク時から企業価値は数分の一に激減。カリスマ経営者たちはどこで間違ったのか? ウォール・ストリート・ジャーナルのGE担当ジャーナリストが謎に迫った。
二人の天才数学者、コンウェイとコクセターが発見した美しい数字のパターンがフリーズ (frieze) である。本書はそのフリーズを基本から解説した、数学の初心者から研究者までがたのしめる日本で最初の「フリーズの数学」への入門書である。
私たちには生まれながらに、ヒーローたり得るコード(行動規範)が備わっている。30年に及ぶキャリアの中で出会ったヒーローたちとのかかわり合いを取りあげ、「ヒーローコード」として10箇条にまとめ、紹介していく。著者は米海軍特殊部隊SEALsとして37年のキャリアをもつ元海軍大将。
自民党はなぜ勝ち続けるのか? 権力を牛耳る強さの根源は何か? 20年来の取材メモも掘り起こし、自民党の強さの秘密に朝日新聞政治記者が迫った。地方と組織の舞台裏に証言で迫るノンフィクション。
大滝詠一、松本隆、筒美京平のブレーンも務めるかたわら、「少年時代」(井上陽水と共作)、「瑠璃色の地球」(松田聖子)などを作曲。プロデューサーとしては中森明菜、森進一らの音源制作にも関わってきた川原伸司の仕事録。
ビッグデータの専門家としてさまざまなメディアで活躍する著者の話題作。現代の戦争は、実際の兵器を用いた侵攻も含め、すべて「目に見えない戦争(インヴィジブル・ウォー)」である――。その実態が多くの具体的な事例や事件を題材にして語られます。
先進国のみならずほとんどの地域は、今世紀後半にはおそらく人口減少局面に入る。21世紀後半には、アフリカでのみ人口が増えていく。そして、アフリカに内在する人口ダイナミズムが人類のあり方を変えていく。アフリカニストの大家が描く、世界、日本の未来とは。
農業ってこんなに面白い! 若き官僚YouTuberとして多くのメディアにも登場する著者が、最新の農業から、実はスゴい日本の農作物のこと、さらには日本の農業の未来までを語る1冊。
わたしたちの脳は、思考や感情や欲望を「その瞬間に」生み出している。本書が紹介する数々の驚くべき実験結果を目にしたとき、そのことを疑うことはもはや不可能になる。認知科学をリードする世界的研究者が「脳と心」の秘密を解き明かす、超刺激的論考!
DNA鑑定も利かないとき、「骨」の分析は最後の砦。解剖学・法人類学の世界的権威が冷静な筆致で解き明かす、人体の不思議とそれを支える骨に秘められた多様性。生々しい犯罪捜査の実録譚も収録した迫真のドキュメント。
本書は、コロナ禍の中で迷い悩みながら「さわる」ことの意味を追求した全盲の文化人類学者の「生の証」である。新型コロナ禍で人びとが「さわること」を忌避する時代にあえて問う、「さわること」の無限の可能性。人間にも「触角」が必要だ!
殺生を禁じるのが、本来の教えであるはずの仏教。それが国と一体となって戦争を推進した時代があった。昭和の戦争に至る、仏教界最大のタブーに挑む。戦争を正当化する「戦時教学」「一殺多生」の提唱のみならず、軍艦製造に多額の寄付を行うなどの闇の部分に迫るべく、各地の寺院に残る戦争の痕跡を訪ね、資料を丹念に掘り起こした、類のないドキュメント。
生物を分け、名前を付けるだけではない。分類学は、生命進化や地球環境の変遷までを見通せる可能性を秘めている。奇妙な海洋生物・クモヒトデに魅せられ、分類学に取りつかれた若き分類学者が描き出す、新しい分類学の世界。生命溢れるこの世界の「見え方」が変わる。
永井荷風、尾崎紅葉、林芙美子、川端康成、さまざまな文人たちに記録された遊技「玉ころがし」。「ジャパニーズ・ローリング・ボール」としてアメリカへ伝播し、「スキー・ボール」にかたちを変え今日まで継承される。パチンコ誕生以前に興隆し、消えていった幻の遊技の歴史をたどる。
ヨーロッパのNGOで働き、マイノリティとして疎外を感じつつも、新しい「下からの民主主義」を追求してきた著者による、体験的エッセイ。著書に『水道、再び公営化! 欧州・水の闘いから日本が学ぶこと』(集英社新書)。杉並区初の女性区長。
内閣法制局は、とらえどころのない役所です。名前を知っている人の多くも実態はよくわかっていない。圧倒的多数の人は名前すら知らない。そんな内閣法制局が、財務省や首相官邸を抑え込む謎の力を持っている。平時にも有事にも「日本最強の権威機関」として登場する内閣法制局の正体とは?
光速c、重力定数G、電子の電荷の大きさe、プランク定数h。これらの基礎物理定数は日常から宇宙までを支配する法則が数値となったものだ。人類がいかにして4大物理定数を発見したか、そのことでどんな宇宙の謎が解け、またどんな謎が新たに出現したかを解説。
旧君を裏切り、親友を見捨てた「冷酷なリアリスト」という評価は正当なのか? 富国強兵と殖産興業に突き進んだ強権的指導者像の裏には、人の才を見出して繋ぎ、地方からの国づくりを目指した、もう一つの素顔が隠されていた。膨大な史料を読み解き、「知の政治家」としての新たなイメージを浮かび上がらせる。
合理性のツールや、非合理に関する知見は、私たちが非合理に陥ることを防ぐために大変、役立つものです。にもかかわらず、これらツール・知見をすべてまとめて説明する本は、これまでどこにもありませんでした。本書はそれを実現した初めての本です。『21世紀の啓蒙』『暴力の人類史』の著者による最新作。
新潟を中心に車検事業などを展開するMARUYAMA GROUP。入社3年以内の定着率93%、20年で売上10倍、経済産業省「健康経営優良法人ホワイト500」に4年連続認定。学生、お客様をはじめとする「人が集まる」会社の仕組みを徹底的に解説。
本書では神経科学者フリストンが提起した「自由エネルギー原理」の意義を強調しながら、我々が生きる世界についての不確実性を解消する「能動的推論」を解く。認知的現象を統一的に説明した、今までにない新たなモデルを提案。
経営破綻した大平洋クラブを買収した遊技業界トップのマルハン。「ゴルフのことなど何もわからないくせに」と陰口をたたかれながらも、同社のすべてのコースを黒字化した。突然、現れたアウトサイダーがゴルフ業界の慣習を打ち破り、会社と働く人間を再生させた名門復活ストーリー。
紙と鉛筆で学ぶというコンセプトのもと、PythonやRなどのプログラミング言語を使わずに、データサイエンティストの思考過程を体験できます。データサイエンティストがどのような思考回路でデータと向き合っているのか、本書掲載の40問のクイズを解きながら体験。
オックスフォード大学の地理学者が、膨大なデータと事実で明らかにした「加速時代の終焉」と「世界の安定化」。読者が突きつけられる「直感に反する現実」と「人類の未来」とは?
頭がいい人は、地図を描くように情報を見きわめ、スマートな「最適解」を導いている。近年、認知科学の研究から明らかになっていることは、人間は自分の欠点やミスを認めるのがおそろしく下手だという事実。自分の思い込みから脱出し、真実に向き合って行動するときに何が起こるか。
誰でもいつでもゾーントレーニングができる、圧倒的な究極の脳と身体づくりのバイブル。メンタルと身体の双方をゾーンに導く最善にして最大効率の方法。それがルースニングメソッド。
カネなし、コネなし、でも信念だけはある! 自宅のリビングで化粧品会社を立ち上げた女性起業家が、12億ドルでロレアルに売却するまでのリアルな物語。著者はロレアル初の女性CEO。
アフガニスタン情勢のみならず、ロシアのウクライナ侵攻など、国際秩序への挑戦が相次ぐ中、国連事務総長特別代表を務め、国連アフガニスタン支援ミッションを率いて諸勢力と交渉をしてきた山本氏と中東学者が問題の深層と教訓、日本のあるべき外交姿勢を語る。
Mr.Children、BE:FIRST、LISA、 SEKAI NO OWARI、ちゃんみな……。数々のスターの声を育ててきた、超人気ボイストレーナーが教える、魅力の育て方。
M5Stackは拡張型の小型マイコンです。自由にカスタマイズできるので、用途に合わせた電子工作を気軽に楽しめます。本書では「ドアの開閉で感知してLINEに通知する 防犯カメラ」「土壌の状態をセンサーで感知する 植物の自動水やり装置」などの作り方を紹介。電子回路の知識がなくても作れるので、気軽に電子工作をはじめてみたい人におすすめ。
「すごい声を見つけてしまった」。一本のカセットテープから流れる歌声が、松田聖子の始まりだった。相次ぐハードルを独特の魅力を武器に鮮やかにとび越えていく。「他の誰にも似ていない」16歳の少女の存在がやがて社会現象になるまで、間近で支え続けた伝説のプロデューサーが初めて明かす。
全米が驚嘆した大谷の凄さと活躍の秘密をメジャーサイドから徹底解明。エンゼルスの番記者が1460日間密着して完成した待望の一冊。著者はエンゼルス番として10年目を迎えたオレンジカウンティー・レジスター紙の記者。メジャー取材歴24年。米野球殿堂入りを決める投票資格も持つ。
科学者になるのが夢だった。そんなわたしは現在、くだらないもの扱いされがちな「線虫」を研究している。長時間労働、低賃金、就職難にあえぎながら、他人の論文に打ちのめされたり、潤沢な欧米の環境をうらやましく思ったりと、正直つらいことも多い。それでもやめないのはなぜか?
神田孝平は、幕末から明治初期にかけて、思想家、官僚として活躍。民衆を「愚民」と捉えず、政治・経済の担い手と位置づける。また民衆への評価に立脚した政策を数多く構想。異色の官僚が構想した、もう一つの明治日本。
ベルギーのファッションブランド「VAN HONGO(ヴァンホンゴー)」のデザイナー・本郷いづみ氏による初の書き下ろし。「色」「かたち」「素材」にとらわれてきたファッションが、短い時間軸を超えて建築へ向かったとき、ファッションと建築は独自の融合を始める。
戦後20余年放置され、煉瓦は次々に崩れ、瀕死の状態だった原爆ドーム。残すのか、壊すのか? 市民はドーム保存を望んでいた。原爆ドームの主治医と呼ばれた建築家・佐藤重夫をはじめ、全国から優秀な技術者と技能者たちが広島に結集する。原爆ドームの数奇な運命をたどる。
パターンづくりの原則を解説した、パターンメイキングの決定版。30年以上にわたって世界中で「折り」のコンサルタントとして指導・活躍してきた著者のポール・ジャクソンが、対称性の法則を用いて、ステップバイステップで解説。
30年以上の野外調査で野生パンダの謎に科学的な視点で迫る。パンダ研究の第一人者・魏輔文氏による異色のパンダ本。パンダを科学する!
パワーエリートの集会「ダボス会議(スイスのダボスで例年行われる世界経済フォーラム総会)」のリアル。グローバル資本主義の「今」と「未来」を正しく読み解く。
女性たちはかつてコルセットや纏足で足腰を変形させたように、今もなお身体に負荷をかけながら美を追求している。健康と引き換えに美しくなることで女性たちが生きやすくなるのなら、この社会は一体どんな社会なのだろうか?
カーボンニュートラルに向けて日本の都市ガス業界が動き出している。キーワードは「メタネーション」。水素と二酸化炭素を合成させて製造する「人工メタン」は、日本の都市ガス産業が脱炭素に向けた「切り札」としている技術開発だ。
元高級風俗嬢、家庭崩壊、一家離散を経た現役毒舌尼のぶっとび説法! 本気で幸せになってもらいたいから、回答はちょっと辛口です。女性が抱えるすべての悩みに答えます。
ベストセラー作家が教える、「絶対うまくなる」小説の書き方。著者の講義を受けて、実際にデビューしちゃった人もいます! 本当に役立つ「具体的」「実用的」な情報だけをまとめました。初公開にしてNGナシの超解説。
この本は、従来の珈琲本や事典などに記されている間違いを正したい思いと、「可否茶館設立百年」の1988年に、コーヒー関係者や専門誌がそのことに触れないため、私が書かなければというか、私のライフワークの一冊目として出版したものです。
世界最高のランニング・トレーニング本の最新版が登場。種目別プログラムは800mからマラソン、トライアスロンまでをカバー。それぞれ、スピード、有酸素性能力、持久力といった能力の養成に最適な強度で作成されている。目指すのは、最高の結果を最小負荷で手に入れる、効率的なトレーニング。
『大奥』が第42回日本SF大賞に、連載中の『きのう何食べた?』がドラマ化、映画化。自身の歩みや自作の制作背景、愛してやまない漫画について語った初のインタビュー本。インタビューはBLに造詣が深く、これまでに何度もよしながへの取材を行っているライターの山本文子が担当。
世界中の海で深海魚を追い続けてきた研究者の約70年間のエピソードを凝縮。光が届かず、食物連鎖も成り立たない深海という過酷な環境で、魚たちはどのように餌を捕まえ、外敵から身を守り、次の世代に命をつないでいるのか。魚類界の権威による深海魚奇譚。
難しいテクニックや知識はいっさい不要! カードを手にしたその日から楽しめる傑作カードマジック20を紹介。