ミヒャエル・エンデと並び称され、ドイツを代表する作家として活躍するラフィク・シャミは、20代でシリアから亡命し、50年間をドイツで生きてきた。亡命前後の揺れ動く心情、ドイツ語の作家・語り部になるまでの紆余曲折、変わらぬ信念と創作の舞台裏を、初めて率直に明かす。
北は北海道・網走から南はタイ・バンコクまで。バッティングセンターを訪ね歩き、そのオーナーの生き様を描いた野球民俗学の大著。国民的スポーツである野球を草の根から支えた謎多き娯楽施設に迫る。
うっかり踏み込んだ先は「魔界」だった。理論も「ご高説」も役立たず!? 小学生の保護者たちの胸をざわつかせる「PTA」の存在。そんな場所に義憤に駆られて政治学者が踏み込んだら……。身近な自治の場「PTA」での著者の1000日を通じて考える、私たちの「自治」の話。
リバタリアンたちの生態を描き出しながら社会に警鐘を鳴らすノンフィクション。ニューハンプシャー州の田舎町にリバタリアン(自由至上主義者)が集団で移住し、理想の町をつくろうとした結果……。
人間と同じようにシカにも1頭1頭に個性がある。その個性に徹底的にこだわって、誕生、成長、そして最期のときまで、その一生を追う。30年以上にわたる行動観察にもとづく貴重なシカの記録。あなたはだれですか?――そんな問いかけから始まる生物学。
世界的ベストセラー『帰れない山』の著者が、原点となった山小屋での生活と四季の美を綴る。都市での属性を解き放ち、生きもの達の気配を知り、五感が研ぎ澄まされていく――。自然との新たな共生を啓く21世紀版『森の生活』。
性犯罪や性暴力に対して声を上げてもなかなか信じてもらえない。単に告発だと受け取られる。でも、その声からは、内省も、やさしさも、前に行こうと信じる力も感じられるはずだ。本書は、まだ社会に届かない小さな声の集積だ。
世の中にレシピ本は数多くあれ、かつてこれほどまでにブロッコリーに特化したレシピがあったでしょうか。バズったレシピをはじめ、新作レシピやブロッコリーテクニックにいたるまで、あらゆるブロッコリーごとを、これでもかというくらい盛り込んだ、究極のブロッコリー本。皆さまのよきブロッコリーライフの一助となれば幸いです。
フォーメーションごとの強みと弱み、メカニズム、観戦チェックポイントを紹介。サッカーフォーメーション界のイロハのイ[4-4-2]から滅多にお目にかかることのない[3-4-3(ダイヤモンド)]までを完全網羅した、フォーメーション変態のフォーメーション変態によるフォーメーション変態のための一冊。
テレビ界から姿を消していた江頭2:50にスポットを当て、YouTubeで登録者数260万人超に育てた敏腕ディレクター(ブリーフ団D)が、これまでの伝説の企画を振り返りながら、制作の裏話としたたかなメディア戦略、テレビ番組制作の経験から試行錯誤を経て得た独自のノウハウを公開。
ヨーロッパには、チーズにつくダニを使って熟成する「シロン・チーズ」を伝統的に作っている工房がいくつかある。悠久の時を経て現代に受け継がれてきたシロン・チーズとは、いったいどんなものなのか? 本当にダニがチーズを美味しくしているのか? チーズとダニを愛する生物学者が現地を訪れ、その謎に迫る。
台湾のデジタル大臣オードリー・タン氏は、デジタルを駆使して市民参加型の新しい民主主義の実践に挑んでいる。誰でも簡単に政治参加できるプラットフォームの創設や、1人1票ではない投票方法の導入など、画期的な事例を多数紹介。
「リプトン」といえば、紅茶の代名詞のひとつとしてお馴染みの食品ブランドですが、ひとりのスコットランド人が創始して世界的規模で繰り広げた事業であることは、ほとんど知られていません。本書は、そのトーマス・リプトンが自らの生涯を振り返って記した自伝を初めて日本語で紹介します。
本書は、1960年のメタボリズムから2020年まで、現代の建築概念を揺るがしてきた建築家や批評家による50の言説を再録・解読するアンソロジー。約半世紀にわたる言説の蓄積を振り返ることで、現代の位置を確かめ、未来につなぐ。
高校の地学教師であった著者はふとしたきっかけでボルネオの原生林に行き、テナガザルの歌を聞いた。その歌に魅力を感じ解読しようとした結果、気がつくと20年間も野生テナガザルを追跡することになった。テナガザルの歌の特徴やヒト言語との類似、テナガザルの隣人関係について述べながら、コーディネーター岡ノ谷先生が提唱する「言語の歌起源説」に迫る。
26歳にして日本最高額(2018年12月当時)の賞金約1億円を手にしたプロゲーマーふぇぐ。異端のレジェンドがプロゲーマーという仕事の本質、そして未来について語る。
ウィトゲンシュタインは『哲学探究』において、哲学問題をまったく新しい光のもとにおいた。従来の問題に新たな解答を与えたというよりも、むしろそっくり哲学の風景を変貌させたのである。読者は、本書によってその光のもとに導かれ、『探究』が開いた哲学的風景に出会うだろう。
万有引力の法則から相対性理論、量子力学まで、宇宙の成り立ちを説明する物理法則には、必ず「固有の値」=物理定数が登場する。物理定数とは何か? なぜ一定の値をとるのか? その値はどう決まるのか? 本当に「一定不変」か? 宇宙の誕生と進化を司る「究極の値」のすべて──。
30万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスは、どのように全世界に広がったのか。旧人であるネアンデルタール人やデニソワ人との血のつながりはあるのか。アジア集団の遺伝的多様性の理由とは――。人類学の第一人者が、最新の研究成果から起源の謎を解き明かす。
韓国大手総合エンターテインメント会社iHQの経営戦略本部チーム長が、韓国エンタメ産業を詳細に紹介。3大芸能事務所の楽曲制作の方法、プロデュースとマーケティング手法などを具体的な数字で収録。韓国エンタメ業界を知る決定版ガイド。
米国史の真実をめぐるダークツーリズム。アメリカ建国の父トマス・ジェファソンのプランテーションをはじめ、アメリカの奴隷制度にゆかりの深い場所を実際に巡り、何世紀ものあいだ黒人が置かれてきた境遇や足跡をたどる、異色のアメリカ史。
動画がバズるのは、運ではなく、全てロジック。世界レベルでTikTokを研究し、圧倒的な結果を出し続ける「マツダ家の日常」関ミナティが、バズるために必要なことを全て暴露。小手先のテクニックではなく、バズる方法の本質を全て解説。
日本に住みながらオーストラリアで競走馬の馬主やシンジケート会員になる方法を解説する「初心者」向けの指南書。日本との時差もわずか1、2時間と少ないオーストラリア。比較的安価な馬でも高額賞金レース出走や賞金獲得の可能性を秘めた国でもある。日本での一口馬主では味わえない経験や体験ができる、異国の馬主という新しい競馬の愉しみ方を提案。
抑圧や専制に抵抗するだけでなく、真に自由で公正な社会を築くための集合=集会(アセンブリ)とは。金融資本の台頭による「共」の搾取と、広場を占拠する新たな運動の拡大――時代のうねりを受け止め、解放へのヴィジョンを描き出す。ネグリ=ハートの到達点。
したたかでアンフレンドリーな、アルプスの小さな山国スイス。在住20年にもかかわらず、いまだここが「居場所」とはいえない――。そんな悶々とした中で出会ったのは、妙に謎めいた、多国籍な仲間たちの合唱団。悪戦苦闘の日々、少しずつ謎がとけてゆく仲間たちと、声を合わせて歌いながら「スイスという国」に根を張ってゆく、異文化合唱エッセイ。
通信事業者への周波数の割り当てやウェブ広告枠の入札制度など、様々に活用されるオークション理論。その発展に貢献し2020年ノーベル経済学賞を受賞したミルグロム教授が、理論のエッセンスをコンパクトに説き語る。
世界中に残る謎と不思議に満ちたスポットの数々。諸説あるなかで、「地球の歩き方」「ムー」両方の視点から、各スポットの神秘にせまるパラレルワールドの歩き方。何を信じるかはアナタ次第。
伝統中国数学を発展させた和算。そして明治維新期の近代西欧数学へのドラスティックな転換。日本数学のこのシステム転換は、世界数学史上未曾有のものであった。学問史のなかで特異なおもしろさを宿す日本数学の軌跡をたどる。著者の研究の集大成。
「はやぶさ2」のプロジェクトリーダーによる初のビジネス書。絶対に失敗できないミッションを成功に導いたマネジメント法を解説。リスク管理とメンバーの自主性を両立させ、チーム力を最大化する方法が明らかに。
ハンドボールと出会い、いつもポジティブに笑顔を忘れない姿勢を貫いた結果、日本代表主将になり、オリンピック出場を果たした。そんなアスリートとしての顔を持つ一方、TikTokerレミたんとしても190万以上のフォロワーを持つ。どんな困難に対しても、いつもポジティブさを失わない彼の生き方、哲学、思考を明らかにする一冊。
教師志望の私は就職フェアでCIAにスカウトされ、何も分からぬまま対テロ工作員として世界各地でスパイ活動をすることに。情報の最前線を経験した「普通の女子学生」による驚きの手記。
思考実験とは自然を拷問にかけ、極限まで追い込んで、隠れた真理を「白状」させる行為だ。仮説をどう立てるかも、設定をどう変えるかも、頭の中では自由自在。だから思考実験は奇想天外で面白い。人生の岐路でも役に立つその手法を、思考実験の「名作」を通して学ぼう。
惑星探査機「はやぶさ」の開発メンバーが、現時点で火星についてわかっていること、そして以前より模索されている「人類が火星に住める可能性」について、タイトル通り本気で検討・解説。地下なら火星に住める可能性が!?
欧米のクリエイター達が必ず学ぶ、ジョーゼフ・キャンベルの神話の法則に基づく「ヒーローズ・ジャーニー」理論を実践的かつ平易に説いた創作者必読書。後世に残るエンターテイメント作品が備えている12の構造とは? 魅力的なキャラが作品内で求めるべきものとは?
バラエティ番組内で放送される再現ドラマに出演する女優・芳野友美の半生を著者自らが書き下ろしたエッセイ。地道にコツコツと努力を重ねてきたことで、「再現ドラマの女王」と呼ばれるまでに。
フランス貴族社会の象徴、ヴェルサイユ宮殿。ここには王を頂点に千人以上がひしめきあって暮らしていた。華やかな宮廷生活が思い浮かぶが、本書のテーマはこうした表の顔ではなく、より人間くさい日々の営みにある。入浴や排泄はどうしていたのか。大量の洗濯物はどこで洗い、どこに干していたか。華やかなイメージとは裏腹の驚くべき事実が次々と明かされる。
持ち主たちに大切にされてきた、46体のぬいぐるみエピソード集。世界12か国の古いぬいぐるみを掲載。ぬいぐるみプロフィールあり。
わずか15人でスタートした保険会社を、2万人に拡大させ、保有契約高42兆円まで成長させた、元プルデンシャル生命社長 三森裕による初めての著書。トップクラスの営業集団を誇る業界のゲームチェンジャーは、どのように誕生したのか?
「彼女の愛が重すぎる」を運営する恋愛系インフルエンサー「彼女」の初エッセイ。彼氏とのなれそめや日常はもちろん、ふたりの破局や出会う前のエピソードなどSNSでは発信していないエピソードも初公開。愛が重すぎても幸せな女子になるためのヒントがここに。
ミシンソーイングの基本全般とポイントをオールカラーの豊富な写真でわかりやすく解説した本。著者はソーイング界のカリスマであるクライ・ムキ。独自のスキルで誰もがぬいやすくわかりやすいテクニックを紹介。著者ならではの「クライ・ムキポイント」も随所にあり必読。
読売新聞アジア総局長として2010年代の激変ミャンマーを取材してきた筆者が、事実を丹念に積み上げ、アウン・サン・スー・チー政権の民政時代からクーデター後まで、10年間の「真実」を詳細に紐解いた迫力の大作。政治・経済から少数民族問題、「新愛国心」など全ての底流を分析。
『アンネの日記』を書いた15歳の少女を密告したのは誰なのか? 世紀の未解決事件を解明するため、元FBI捜査官を筆頭にプロファイラー、歴史学者、データ・サイエンティストら20名を超える各方面の専門家が結集。最新技術とテクノロジー、プロファイリング、法医学検査、人工知能など現代の捜査法を駆使し、真相に迫る――。
足りないものを嘆かず、あるもので生きていく。東京2020パラリンピック車いすバスケットボールでMVPを獲得した日本代表のスピードスター・鳥海連志が、過去の自分、現在の自分と向き合い、ありのままをつづる。
ゲームクリエイターとしてのプロとアマチュアの差は「アイデアを考える」部分ではなく、その先にある「アイデアを遊びやゲームにする」部分。そこで重要な考え方が「気持ちいい」を見つけてそれを軸に考えること。著者の代表作は「ミスタードリラー」「風のクロノアdoor to phantomile」「マイティボンジャック」他50本以上。
知っているのに知らなかった! いつもの食材でたどり着いた至福のレシピ。簡単だけど手抜きじゃない。手抜きじゃないけど疲れない。身近な材料が、少しだけ珍しい組み合わせや手順で、ぐっとときめく一皿に。人気料理家・今井真実による待望の初レシピ本。
2022年1月に開幕したラグビー新リーグ。その発足に向け中心的な役割を果たしていたのが、前年まで法人準備室長・審査委員長を務めた谷口氏。彼女はなぜ突如としてラグビー界を追われたのか。日本ラグビー協会理事として経験した驚愕の体験を明かします。
データにプレーを支配されるな。野球の奥深さ・真髄はここに宿る、「データを超えた野球論」を言語化した、野球ファン必読の一冊。セイバーメトリクスの普及によって一層進むシステム化。それでも勝利の糸口は、別の世界にある。多くの野球ファンの方に楽しんで読んでもらえたら嬉しい。
人気急上昇中の「田舎暮らし系」YouTuberの里山のシイナさんの初めて書籍。物であふれ自然に還りかけた古民家を、夫婦ふたりで時間をかけて、片づけ、庭をつくり、片づけ、DIY、そして片づける日々を綴る。懐かしくも新しい、豊かに暮らすためのヒントが見える一冊。謎の多い夫婦の素顔も見えるコラムも充実。
ユニクロ、アマゾンの潜入ジャーナリストが単身渡米。トランプ陣営の選挙スタッフとなり戸別訪問1000軒超。「議事堂襲撃」では、警官の催涙スプレーまで浴びて──。時にQアノンに陰謀論を説かれ、時に反トランプ派に中指を立てられ、時にBLM暴動の銃声を聞きながら、フェイクニュースと闘い続けたルポルタージュ。
カルト的作家が知人に宛てた「書くこと」についての手紙。その赤裸々な言葉から伝説的作家の実像と思想に迫る、圧倒的な書簡集。
あこがれの西洋ドレスが自分で作れる。著者は、歴史衣装と靴の制作販売会社として海外で人気のある「American Duchess社」の創始者であり、当時の実在したドレスを深く研究。メインとなるペチコート&ガウンの組み合わせから、スカーフ・エプロン・ミット・帽子などの小物まで、一連のプロジェクトとして制作手順を紹介。
「市場原理主義者」「不平等と利己主義の擁護者」といった神話を葬り、スミスの「人間の科学」に迫る決定版評伝。フィナンシャル・タイムズ紙 2018年ベスト・ブック。
パスタの世界大会で優勝した弓削啓太シェフが、家で驚きの味が作れる「世界一のイタリアン」の60レシピを初公開。料理の常識にとらわれない、意外な食材の組み合わせや調理法のコツによる、感動のおいしさをお届け。家で世界一「本気のパスタ」を!
全国には百を超える劇団があり、観劇できる場所もたくさん。距離が近い舞台、およそ3時間の華麗な舞踊ショーとお芝居を、ほぼ毎日昼夜演目替えで公演。かような文化があると知りつつも、実際に観劇して知る数々の驚き。大衆演劇は日々、進化する娯楽であり、会いに行けるアイドルの原点だ。
女教師に対して冷たい眼差しが注がれていた一九世紀イギリスで、男子校に引けを取らない教育を行う、教師養成のための女子校が誕生した。女教師は女教師を育て、やがて活躍の場を求めてイギリス本国を飛び出していく。女子教育を広める冒険の旅は、各地に何を残したのか。その旅路の果てに、知られざる「ブラック女教師」の物語が立ち現れる。