19世紀末、生涯をかけ魚類を収集・分類した科学者デイヴィッド・スター・ジョーダン。世界に秩序をもたらそうと、まるで運命に抗うかのように分類作業を続ける。全てが混ざり合う、目が離せない知的冒険の記録。
1970年代の米国史を変えた『ワシントン・ポスト』紙を現場で指揮したのが、映画『大統領の陰謀』や『ペンタゴン・ペーパーズ』でも知られる名編集主幹ブラッドリーだった。この自伝からは、社会の不正や虚偽と闘うアメリカの民主主義の真実が見えてくる。
ハナバチの認知研究の権威である著者が1匹の内にある驚くべき精神生活を説き明かす。数を数え、道具を使い、ほかのハチやほかの動物から問題解決の方法を盗みさえする。本書を読む前と後で、ハチはもちろん、すべての昆虫への見方が変わらずにはいられない。
自然、貨幣、労働、食料、ケア、エネルギー、生命――これらを不当に「安く」してきたのが、人類と資本主義の発展の歴史だった。『肥満と飢餓』『値段と価値』で現代経済の足元に切り込んできたパテルと、「資本新世」を提唱し注目を集めるムーアがタッグを組んだ話題作。
世界がキリスト教化する前、ひときわ勢力を誇ったのがミトラス教である。なぜミトラス教は帝国の数ある信仰のなかで隆盛し、そしてキリスト教に敗れたのか。壮大なスケールで異教にぎやかなりし帝国の姿を描き、ヨーロッパ世界の深層を照らし出す。
「僕のドリブルには抜ける理屈がある」。サッカー日本代表・三笘薫選手がドリブルを中心とした自身の技術と理論を徹底図解。本書を読めば、彼のドリブルは決して速さだけで勝負しているわけではないことがわかります。
LSE政治理論教授がアルバニアでの少女時代から綴る哲学的自伝。自由選挙と市場開放に続く構造改革、移民増加、ねずみ講破綻は、その後激しい暴動に発展する。ある世代の希望は別の世代の幻滅となり、家族の秘密が明らかになる。ふたつの世界を往還する20世紀の成長物語。
世界中に影響を与え、世界を動かした思想家、哲学者、作家、詩人の思索の多くは、歩くことによって生まれてきました。歩くことは、最もクリエイテブな行為なのです。
グルメガイド『ガンベロ・ロッソ』の覆面調査員が出会った、イタリアの味わい豊かな食と文化の旅エッセイ。
原初の文字から太古の社会の神秘を解明する。古代中国で部族固有のシンボルとして使用された特殊な漢字「族徽」。そのありさまを生き生きと写し取ったデザインから当時の社会や文化、世界観の驚くべき実態に迫る。
ブッダの教えは各時代・地域を生きる人たちによって、常に再解釈される可能性に開かれている。ブッダの教えを再解釈することによって、新たな世界を想像/創造しようとする営みのことを、本書では「仏教経営」と呼ぶ。ブッダの教えは今、どんな「幸せ」を創造できるか? 人類学者が見た、仏教の「現在進行形」。
『時間は存在しない』『世界は「関係」でできている』で常識を覆し、「ホーキングの再来」と評された天才物理学者が、満を持して自身最大のテーマである「ブラックホールとホワイトホール」の謎に挑んだ集大成。
グーグルやアップルなどの巨大テック企業が人々を支配する「テクノ封建制」が始まった。彼らはデジタル空間の「領主」となり、「農奴」と化したユーザーから「レント(地代・使用料)」を搾り取るとともに、無償労働をさせて莫大な利益を収奪している。異端の経済学者が社会の大転換を看破した、世界的ベストセラー。
著者は50歳のとき、ゼロから外国語学習を始めました。そこから現在まで12年間、1日も休まず学習を続け、今では7言語の原書で小説を読むのが趣味。さらにロシア語も勉強中です。なぜそこまで熱中でき、かつ継続できるのか? そもそも「外国語ができる」とはどういうことか?
生態学(エコロジー)と経済学(エコノミクス)は、同じ問題を扱う「双子」だ。経済の成長は自然と反目するものでなく、二つは共通の法則に従う。進化論や複雑系理論などの知見を引きつつ、共発展・協力・共生・相互依存など、経済と生態系に共通するメカニズムを探り出す。
文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。自分自身を優しくいたわる「ヒント」がつまったエッセイ集。この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。
紀元前2~4世紀の古代インド、マウリヤ王朝の宰相カウティリヤが著わしたとされる『実利論(アルタシャーストラ)』。マックス・ウェーバーが「カウティリヤの『実利論』に比べれば、マキャヴェリの『君主論』などたわいのないものである」と評した、冷徹なリアリズムにもとづく国家統治の要諦を論じた幻の書。
個性的かつわかりやすすぎる訳文に定評のある翻訳者が、圧倒的なアウトプットを生む読書と翻訳の秘密を完全公開。率直すぎて時に物議をかもす訳者解説にこめた思い、アマチュアの生存戦略やフィールドワークの面白さ、本業であるコンサルティングの本質まで縦横無尽に論じた。
世界で最も注目されるビッグテックとなったエヌビディア初の本格ノンフィクション。同社がどのような思想のもと、いかにして(テック業界では異例の)長期戦に臨み、勝利を掴んだか? かつての王者インテルの凋落とあわせたストーリーで、「エヌビディア流」の思想やマネジメント手法を明らかにしていく。
未知の問題に出合ったとき、「面白そう」と好奇心を持って、ワクワクしながら謎解きや攻略に向かう姿勢。うまくいかなくても、落ち込むどころか「次はどうやって挑もうか」と、むしろ楽しんでしまう冒険者の気持ち。イグ・ノーベル賞を受賞した著者による「問題解決」の力を育てる本。
世界最北のサイエンスの町・ニーオルスン。国立極地研究所の元職員であり、元南極越冬隊員でもあった著者は、観測技術者としてニーオルスンに長期滞在した初めての日本人である。誰もが知っている北極の、誰もが知らない一面を、つぶさに綴った滞在記。
クイズ番組・書籍は数あれど、プロとして活躍するクイズ専業作家は日本に10人ほど。その一人、国際クイズ連盟日本支部長も務める著者が、知られざるクイズづくりの現場、クイズづくりの経験から得た知見を、軽妙に綴る。
フィレンツェにある人気イタリア料理店、トラットリア・アッカディ。人気YouTuberぼなぺTVがその魅力を紹介し、オーナーシェフTOSHIが絶賛レシピを丁寧に教える、読んで楽しいレシピ本。
「膝を尖らせる」ことで1日で足が速くなるメソッドをはじめ、さらにレベルアップするためのドリル集、ケガ防止にもつながるストレッチやトレーニングも紹介。走りのお兄さんが最短で足が速くなる方法を教えます。
「知識」があなたの料理をアップデート。料理の「なぜ?」を解き明かし、理論を通じて料理を自由自在に楽しむための一冊です。「旨さの方程式」や「逆算の3ステップ」などの独自メソッドを駆使し、レシピに頼らず自分の感性で美味しさを追求する力を育てます。
蔦屋重三郎は、いかに江戸最先端の流行を捉え、庶民から熱狂的な支持を得たのか。具体的な出版物を一つひとつ挙げながら、大河ドラマ「べらぼう」考証者で蔦重研究の第一人者である著者が、「蔦重版」の真髄を解説。
無神論国家で聖なる地はいかにして祀られるのか。『中国遊園地大図鑑』で人気の関上武司が、展示物・像・解説文を極秘撮影。浪漫・欺瞞・自己満に満ち溢れる紅色旅遊。一周回って日本人には面白い!
まんが家生活28年、「手芸」中毒者・グレゴリ青山さんが描く、楽しくも壮絶な日常の記録。
「子どもには自ら育つ力が備わっている。それを親が見守るだけで十分」。足し算の発想が重視されがちな現代だからこそ、本書では、子育てにまつわる「余計なこと」を徹底的に仕分け。親が「余計なことをしない」勇気を持つことが、子どもの可能性を引き出す秘訣。「子どもを見る」という本質について深く考察します。
スリリングなワタリの世界へようこそ! ワタリといえば一般的に石同士を連絡させるくらいの印象ですが、実はもっと有用で奥深い技術でもあります。使いこなせれば窮地を脱するシノギの妙手となり、華麗に敵を倒す必殺技にもなります。「ワタリ」をテーマにした張栩九段渾身の詰碁集。
かわいいミニキャラもかっこいいミニキャラも魅力たっぷりに描くための考え方・ノウハウを、豊富な作例を交えて解説。『東京リベンジャーズ』『呪術廻戦』『かいけつゾロリ』などのミニキャラグッズイラストを数多く描いてきたプロアニメーター松本美雪がミニキャラ作画のワザを明かします。
手紙だけでない飛脚が運ぶ物産、飛脚問屋の金融的な機能や全国津々浦々の情報流通に果たした役割とは。自然災害や事故、強盗等の被害にどう備えていたか。情報発信、金融や損害保険のパイオニアの全貌。
自身のSNSに毎日5~6件の相談が寄せられるみやぞん。些細な事情や思いがけない難問に対して、シンプルな答えを導き、その内容が反響を呼んでいる。人気バラエティ番組で過酷なロケを体験し、24時間マラソンを走ったり、挑戦し続ける男の超越したプラス思考とは。
米文学史に名を刻む天才作家にして「推理小説の始祖」ポーは、なぜある時から突然、推理小説を書くのをやめたのか? 『謎ときサリンジャー』で小林秀雄賞受賞の稀代の文学探偵による世紀の「発見」とは。作家解釈をも揺るがす震撼の論考。
5年で43兆円の防衛費増、敵基地攻撃能力の保有……周辺諸国の脅威が声高に叫ばれる中、専守防衛という国の在り方は大転換した。防衛問題を追い続けてきた著者による最新レポート。
賭博は古代より日本社会に存在し、貴族の社交の嗜みとして、武士の陣中の慰みとして、また庶民のエネルギー発散のはけ口として、あらゆる階層の人々を虜にしてきた。類書のないギャンブル日本史。
ストーリーテリングの「虎の巻」。これまでの脚本術や創作術が教えてくれなかった、物語の「なぜ」を探求し、これ一冊で解き明かす。時代を超えて息づく面白さの法則と理由をたどる、新しいストーリーの旅へ。
ときに美しく、陽気で、華やか。ときに不気味で、風変わり。古今東西の埋葬と弔いに、人間の多様な死生観を見る。先史時代から現代にかけて、地球上のありとあらゆる場所に造られたさまざまな墓地を、200点を超える写真で巡る、世界のお墓紀行。
本書は、コーヒーの発生から、栽培品種、栽培サイクル、生産者規模の分類、生産国・消費国での流通、焙煎のメカニズム、品評会まで、コーヒー業界全体を網羅しています。中でも特筆すべきは、コーヒーの生産地を紐解くテロワール地図です。
アート、イラスト、写真などの作品を本にまとめる時に必要な編集とデザインのノウハウをまとめた実用書。著者はデザイン専門誌『デザインの現場』『Typography』の編集長を経て、個人出版社、ギャラリー「Book&Design」を設立。
サイコロを使ったおもしろさ無限大な遊び45種。日本や世界各国で昔から遊ばれてきた、伝統サイコロゲームを解説。子どもと一緒に遊べるゲームから、大人も頭を使う「運だけに頼らない奥深さ」を備えたサイコロゲームまで。
半世紀をかけて、在日作家をはじめとする1万5千点以上の絵画を蒐集、そのほぼすべてを日本や韓国の美術館に寄贈してきた河正雄が、追い求めてきた夢とは?
一皿に暮らしが息づく、世界各国ふるさとの味162種。世界75カ国の郷土料理を、地元の食材や調理法の解説とともに美しい写真で紹介します。
障害を持つ息子の父となった著者は、息子のためのモノづくりを始め、家族がぶつかる課題をモノづくりで解決していきます。やがて息子、家族のためのモノづくりからみんなのためのモノづくりへと世界が広がるストーリー。
本物を求め我が道をゆくお騒がせ武術家、初エッセイ。日本初の「殴り合う」空手、用心棒、山中で獣を追う日々、そして我流での刀法追究。アウトロー武術家がつづる、コンプラ時代を吹き飛ばす痛快エッセイ。
料理レシピ本大賞2024 in Japan お菓子部門準大賞受賞の現役パティシエ・megu'cafeによる新作レシピ本。簡単・おしゃれ・おいしいが三拍子揃った、新しい「おうちカフェスイーツ」58レシピ。
遊び(プレイ)×演奏(プレイ)の傑作を題材にゲームと音楽の奥深い関係をひもとく決定版。BGMはもちろん、アイテム獲得時やメニュー画面の効果音まで、不朽の名作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のあらゆる音楽を精緻に分析。
国民的スターが満を持してお届けする、決定的自伝。1971年のデビュー以来、55年にもわたり第一線で活躍を続ける野口五郎。これまでの人生を赤裸々に語る、たったひとつの自伝。
何も「ない」のに幸せな狩猟民「プナン」の人々。私たちは、お金・成功・安定を求め、競争・努力・計画に追われる。でも、彼らにはそんなものが一切ない。うつ病・将来の不安・上下関係……そんな悩みも、そもそも存在しない。心が軽くなる文化人類学の旅へ、ようこそ。
1965年7月25日ニューポートの「事件」を語り尽くす。ボブ・ディランの伝記映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』原作。彼がいかにしてポピュラー音楽を永遠に作り変えたか。
本書は目の前にある建物そのものの味わい方をお伝えする。方法は建築を何かに見立てることである。実は建築家である筆者は見立て=類推を使って建築を設計している。創ることと味わうことは物事の表裏だ。6つの対象に建築を見立てることで建築のもつ多様な側面に光を当てる。
興味があってもハードルが高いと感じて、茶道を遠ざけてしまうのはもったいないことです。テーブルスタイル茶道は、茶道の精神を活かしつつ、自宅や旅先などでどこでも、洋服のまま、テーブルで椅子に座って、手軽にできます。
カラヤン、バーンスタインなどの世界的指揮者に認められ、ウィーン国立歌劇場音楽監督にまで上り詰めた小澤征爾。彼はどのようにして日本を飛び出し、世界中のファンの心を掴んでいったのか。長年取材し続けてきた著者が満を持して放つ本格評伝。
ハリウッドの名シナリオ講師が、ありきたりな設定を乗り越え最高のアクション作品を生み出すためのテクニックを徹底伝授。世界で最も人気のジャンルで勝ち残れ!
世界の台所探検家として世界各地の数多くの家庭を訪れてきた著者が、食材と人との関わりという身近な視点から、その土地のくらしをつぶさに伝えます。台所にある身近な食べものが、世界の未知なるくらしを知るきっかけとなるような一冊です。
キャラクターの声から、劇伴(音楽)、効果音まで、映像作品にとって重要な役割を担う「音」。アニメーションにおける音がどのように作られているのか、また作品にどのような効果をもたらしているのかを紐解きます。作品世界を拡張する、「音」の世界への手引き。
本書はあなたの肉体をより筋肉質でパワフルにする。あなたには意志がある、もう決断したはずだ。本書には、あなたの遺伝的ポテンシャルを最大限引き出すための情報が一つ残らず記されている。オリンピア7回優勝。絶対王者の筋トレのすべて。
最新かつ高度な医療を提供する動物病院、野村獣医科Vセンター。獣医、科学者であり、超動物マニアでもある野村潤一郎院長の腕を頼って、患者は全国から訪れる。そんな病院に渦巻く、笑いと涙、驚愕と感動の物語。
教室からは楽しそうな笑い声。そして、子どもたちは実によく、教師の話を聞いていて、指示に従う。それは子どもをコントロールするトークを教師が繰り広げているからだ。教師はしゃべりが9割。言葉で子どもの人生までも変える。ふざけた話は、真顔でしろ。
植物学者が執筆し、獣医師が監修。犬や猫にとって身近かつ有毒な植物を550種以上掲載。よく見られる場所やその特徴から、有毒な部位や含まれる毒性成分、触れたときや食べたときにみられる病態・症状、飼い主がまず最初にとるべき対応まで掲載。
最高峰のプロだけが知る、マンガの体系的な理論と技術を完全公開。これまで口伝で受け継がれがちだった漫画技術の数々を、自身の作例を交えて徹底解説。創作者目線で体系化された超一流の技術のすべてをこの一冊に詰め込みました。
台湾で生まれ、15歳までは「あいうえお」も知らなかった著者は、日本語の何に魅了されたのか。第二言語として日本語を学ぶことの面白さと困難さ──。日本語への新たな知見があふれる、芥川賞作家による珠玉のエッセイ集。
「クトゥルー神話」の生みの親であり、現代のホラーやSF、ファンタジー作品に絶大な影響を与えた怪奇作家H・P・ラヴクラフト。本書は、そんなH・P・ラヴクラフトと、彼が生み出したその作品世界を読み解くための絵辞典です。膨大な用語を50音順に整理し、豊富なイラストとともに徹底解説。
正体を隠した世界的ストリートアーティスト・バンクシー。現代の社会問題に対する痛烈なコメントとして彼がつくりだしてきた、揺るぎない壁画、即興の都市彫刻、改変された絵画を照らしているのは、実は美術の歴史に対する深い理解だ。バンクシーが再構築した、美術史の新たな解釈。
48歳にして競輪界のトップレーサーとして活躍する佐藤慎太郎。「本当に死んでしまうのではないかと思う」と本人が語るほど、日々のトレーニングは壮絶であり、過酷だ。メンタルとフィジカルの限界を超えるための思考を紐解きながら、「競輪選手・佐藤慎太郎」の本質に迫っていく。
いけ花はどのように成立し展開したか。その源流から、花合・座敷飾の花、中世の天皇家・公家が愛好し武家が修得した「たて花」、近世に大成した「立花」「生花」の各様式と町人への普及、近代における女性への広がりと「盛花」の成立、戦後の国際化、前衛いけ花まで、史料に基づき学際的に描く初の通史。
エクソシズムはホラーの人気題材だが、実はカトリック教会の伝統的な儀式である。日本にもローマ教皇庁で正式に学び、実際のエクソシストとして国内でエクソシズムを執行した神父がいる。日本唯一のエクソシストであるカトリック東京大司教区司祭が、エクソシズムの儀式の体験談、祓魔師エクソシストの実態、悪魔について語る。
日本語能力の向上は、大人になってからも、そして大人になってからのほうが大問題であり、仕事やプライベートの様々な局面でその能力が問われるケースが頻出する。そこで、リスキリングとしての日本語力向上を目指すための「大人のためのカタカムナ音読法」の登場である。
あなたも100均のバケツ1個から1000個以上のミニトマトを収穫してみませんか!? プラカップ、ペットボトル、100均のバケツやタンクで野菜を栽培。「土を使わない」「省スペースでも育てられる」「成功しやすい」「成長が早い」「味が美味しい」などなど、水耕栽培による家庭菜園の魅力が詰まった一冊です。
皇帝一家と運命を共にした料理人からプーチン大統領の祖父まで。過酷な時代を生き抜いた無名の人々の声を拾い上げ、そこで見えてきた食をめぐる十八章。十三か国で翻訳、『独裁者の料理人』の著者が放つ最新ルポルタージュ。
ヒトとチンパンジーを対比させながら、哲学者が「ヒトとは何か」という根源的な問いを問う。さまざまな分野を渉猟しながら得られた知見を用いて、この「古くて新しい問い」に応答する画期的論考。
科学的世界像を真剣に受け止める「自然主義」の立場から「道徳的責任」の不可能性とその廃絶を訴える。同時に「自由意志」の両立論を支持するユニークな立場を打ち出した必読の書。初の邦訳。
人間に必要なものは睡眠ではない、夢なのだ。世界22カ国で出版。最新の夢研究と脳科学から、「夢を見ること」は人類が進化の過程で獲得した能力で、種として生き残るために不可欠なものであったことが明らかになった。
紀元前3500年、巨大神殿を建て、古拙文字を発明、都市文明を謳歌し、華やかな宴会を繰り広げたシュメル人たち。彼らの日常には、現代の日本や西欧社会に通じる様々なしきたりと人間模様が隠されていた。最古の文明人の驚くべき栄華と崩壊を識る。
ルールはどのような意味で規範的なのか、普通の行為理由とどう違うのか。何が規範体系を体系化するのか。法体系は何によって区別され、その内容は何によって構成されるのか。ラズ独自の発想や問題提起に満ちている主著を平易な訳文で。
「バイオ系のバックグラウンドはないけれど、細胞培養をやってみたい!」本書は、このようなニーズに応えられるように、細胞培養の基礎知識、具体的な実験手順、培養細胞の特性や注意点など、培養細胞を使って実験を始めるにあたり必要となる情報をまとめています。
科学技術的問題から政治・社会・倫理的問題に至るまで、様々な難問を「形」を用いて解き明かす。問題の核心がどこにあるのか、その問題の解法はどのように見出せばよいのか、「形」を用いて具体的に解説。生活する世界の枠組みが、身近な「形」を通して見えてくる。
シオニズムが十九世紀末に誕生して以来、イスラエルをユダヤ教国と見る過ちは後を絶たない。だが、侵略と暴力に訴えるシオニストの行ないはユダヤ教の伝統を否定するものにほかならなかった。ユダヤ教徒たちのシオニズムへの闘争の歴史を冷静なまなざしで論じ、世界中で読まれる現代の名著。
日本史学は「倭寇は日本人主体ではない」と立証した。それでは、彼らは何者だったのか。グローバルな視座から東アジアの長期的な構造をとらえなおし、倭寇が収束したとされる17世紀以降も次々と「海賊」が現れ、今なお「中華」の秩序を揺さぶり続けている状況を解き明かす。世界史の見方が大きく変わる、岡本史学の決定版。
広島や鹿児島、静岡など日本各地出身の両親のもとに生まれ、アメリカ市民として育った4人の二世を主人公に、不条理と闘った日系人たちの群像を精緻に描く。『ヒトラーのオリンピックに挑め』の著者がおくる新たなノンフィクションの名編。
高名な経済学者である著者が、経済的不平等・所得格差の思想について、過去2世紀以上にわたる進化をたどる。ケネー、アダム・スミス、マルクスからピケティに至る経済学者たちの考え方を概括し、歴史的視点による今日の不平等の捉え方を問う重要な著作。
本書は予言を教義の中心におく宗教グループの布教活動に関する社会心理学的な実証研究である。著者たちは実際にこのグループに加わってその活動を追いかけ、予言がはずれた後、布教活動はかえって活発化するという逆説的な予測を検証した。
言い逃れ、謝罪もどき、言葉の意味を捻じ曲げる試み、挙証なき放言……言葉と責任の関係をあやふやにしようとする企みは、事例に事欠くことがない。こうした発言の何が問題なのか、言葉と責任の関係はどうなっているのか、それらの発言が図らずも明るみに出す言葉とコミュニケーションをめぐるある真理の裏面とは何であるのか。
出会いとは何か。そこでは何が生まれているのだろうか。村上春樹の短編集『一人称単数』を中心に、臨床心理学者が各作品を一つの夢のように読み解きながら、出会いの本質にスリリングに迫る。
「奴隷解放の父」として、史上最も尊敬を集めてきた大統領であるエイブラハム・リンカン。何百万もの黒人奴隷を国内に抱えるなかで迎えた南北戦争という分断の危機において、彼はいかにして「人民の共和国」という統合の理念を構想しえたのか。
裕福な家庭の子供の「努力」と、貧困家庭の子供の「努力」は同じではない。努力の概念を精査し、数理経済学の手法を駆使して、チャンスを得る機会を真に均等にするアルゴリズムを打ち出す。
ジャニー喜多川による性加害は、80年代には既に告発され、2004年に最高裁判決でその事実が確定していた。しかし、当時の多くのメディアは事件を黙殺し最近までこの問題を報じなかった。それはなぜなのか。文藝春秋の代理人でありメディア裁判の第一人者である著者が、ジャーナリズムのあり方を問う。
人口学の概念・手法でヒトを含む生物集団の動態を研究する「生物人口学(biodemography)」を、豊富な事例やイラストで基礎から丁寧に解説した刺激的な入門書。ヒトのために構築された理論体系を生物全般に応用するための概念と手法を紹介。
1922年の創立以来、視覚障害者にニュースや生活情報を届けてきた「点字毎日」は、社会参加への挑戦、権利拡大を求めた闘い、文化の進展をつぶさに記録してきた。世界に類を見ないメディアが見つめた日本と視覚障害者の歴史を豊富な写真とあわせて明らかに。
心の問題は「取り除く」ことも、「修繕する」こともできない。そもそも人の体験は前概念的で、あらかじめ言葉や概念で構成されていない。フォーカシングの創始者ユージン・ジェンドリンから直接指導を受けた、日本のフォーカシングの第一人者による、カウンセリング理論の再構築。
美術館に行っても何も感じないと悩むあなたのための美学入門。これまで重視されてきた美的判断ではなく、対象にふれる際の人間の「注意」と「経験」に着目し、異文化における美的経験の理解も視野に入れた、平易かつ大胆、斬新な、美学へのいざない。
われわれが最も自分らしくあるのは、「活動している」ときだ。それ自体に価値のある活動を、成功するか失敗するかわからない「任務」に変えてしまったとき、私たちの不幸は始まる。マイケル・サンデルの息子にしてハーバードの若き哲学者が説き語る、現代の幸福論。
体内に1%以下しか存在しない微量元素の驚異のはたらきと機能を解き明かす。「微量」の名とは裏腹に、多種多様で、きわめて重要な役割を果たしている生体金属。その存在は、生命の誕生と進化にどう関わったのか? 「金属=無生物」の視点からみた壮大な生命史。
ロシア革命後の一九一九年、コミンテルンは、世界革命のために誕生。各国共産主義政党の国際統一組織として、欧州のみならずアジアなど各地に影響を及ぼすべく、様々な介入や工作を行った。一九四三年の解体にいたるまで、人々を煽動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡を描き出す。
GDPが高くても、選択や自由が失われてる人々がいれば「豊か」とはいえない。一人一人が「何をすることができるか」が重要だ。このケイパビリティ(潜在能力)アプローチの考え方は今や国連機関でも採用され、福祉の現場でも活用されている。これらの研究をリードした著名な哲学者によるケイパビリティ・アプローチ入門書の決定版。
日本の軍事化が加速している。自衛隊のミサイル部隊の配備や弾薬庫の建設は地域を戦争の拠点へと変え、自治体による自衛隊への若者の名簿提供なども広がる。私たちの暮らしを犠牲に、戦争の準備が着々と進む実態を丹念な取材で明らかに。
人類の歴史が戦争や虐殺で埋め尽くされているのはなぜなのか? 異端審問、ジハード、暴動、革命、内戦、二度の大戦、全体主義、ファシズム、カティン、クメール・ルージュなど、24の象徴的な出来事を例にその本質に迫る。
神学論争からコーヒーやタバコのような嗜好品の在り方まで――。17世紀のオスマン帝国で神学者のみならず民衆をも巻き込む大論争があった。オスマン帝国最大の知識人がその対立の原因を冷静な筆致で記す。
インド哲学を学ぶ上で避けることができない「必読書」、ついに翻訳。インド論理学派の基礎文献を詳細な訳注で学ぶ。アンナンバッタ『タルカサングラハ』(論理学綱要)、ケーシャヴァミシュラ『タルカバーシャー』(論理学の基礎用語)。
忌むべき「死」を、キリスト教はとりこみ利用していった。亡骸を隔離する古代のタブーがいかにして破られ、死穢を聖別するカーニバルはいかに出現したのか。現代の碩学が発見したカルトの原像。
湿原は多くの生き物を育むだけでなく、未来の地球環境をも左右しうる重要な機能を備えた水と炭素の貯蔵源です。そんな湿原について、形成過程から動植物相、直面している問題、保全・復元の展望までを楽しく解説。
インドネシア東部、海上生活を営むサマ人らの移動に密着。漁場の名、岩の名、岬の名……それらの言葉をひとつひとつ収集し、ナヴィゲーションに関わる言葉の体系を編み上げた。「漂海民」の環境認識に言葉から迫る画期的な試み。彼らが視ている風景とは?
未曾有のテロ「地下鉄サリン事件」が起きてから2025年3月で30年が経つ。捜査の最終意思決定者が当時の資料やメモをもとに初めて証言。なぜ警察は事件を防げなかったのか。捜査の全内幕を語る。
はたして「ジェンダーがあるのは人間だけ」なのか――? 霊長類の社会的知能研究の第一人者が、進化生物学とフェミニズムの間で繰り広げられる、性をめぐる論争に風穴を開ける。
パイロットを夢見た少年はなぜジェノサイドの司令官となったのか――。第二次大戦中、米陸軍航空軍大佐として日本への無差別爆撃を指揮したカーティス・ルメイ。彼は非道な人物だったのか、それとも組織への忠誠心から行動しただけなのか。
最高裁に逆らったら法曹界追放、原発差し止めで出世は絶望、警察リークにのせられて冤罪……。正義の神でもなければ、AIでも六法全書でもない。隠されてきた「ナマ臭い」裁判官の素顔を暴き出す傑作ノンフィクション。日本エッセイスト・クラブ賞受賞。
日本企業はコストを厳格に管理する一方で、感覚的なプライシング(価格設定)により、低利益率に陥っている。科学的・体系的な方法論と実践的な解説で利益拡大へ導く。
本書に収めたのは、地方でキャリアを拓いた女性たち、そして彼女たちを支える社長らから、筆者が直接集めた生の声。丁寧に分析したデータも多数収録した、本邦初、地方で働く女性のための「地元系キャリア指南書」。
現実世界のデータを分析してさまざまな疑問に答える手法を平易な解説で学ぶ。不可欠な概念や手法にフォーカスし、統計分析ソフトRにおける最小限のツールを駆使することで、誰もが着実にデータサイエンスの面白さを体感できる。
原宿のゴッドファーザーとして世の中に多大な影響を与えてきた藤原ヒロシ。本書は、架空の大学プロジェクト「藤原ヒロシの特殊講義 非言語マーケティング」の内容をもとに、一冊の講義録としてまとめたものである。
ChatGPTと会話する感覚でかんたんにオリジナルのChatGPT(GPTs)を作成、自分の利用目的に合わせた専用の生成AIにカスタマイズ。GPTsの概要から作成方法、活用例などをわかりやすく丁寧に紹介。
「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか? 日本経済の長期停滞をよみとく際の「死角」や誤算を白日のもとに晒し、社会が陥りかけている「収奪的システム」から抜け出す方途を明示する。『日経ヴェリタス』4年連続人気NO.1 BNPパリバ証券チーフエコノミスト、渾身の書き下ろし。
ポンジ・スキームやねずみ講などのあらゆる詐欺の手口や、世を騒がせた巨額詐欺事件、投資スキャンダル、架空取引、ホワイトカラー犯罪、金利の不正操作など、金融犯罪事件とその背景を金融のスペシャリストが解説する。
別府温泉を日本一へと導いた実在の人物を描く歴史長編。宇和島の米穀商の息子として産まれた油屋熊八は、株で財を成すも日清・日露戦争後の株の動向を読み誤って大損し、財産を失う。四十八歳にして大分県別府で宿屋を始めたときから、熊八の第二の人生がスタートした。
システム設計面接の準備に留まらず、システム設計に必要なスキルの学習、システム設計の事例研究など、システム設計全体をカバーしているので、システム設計の実践学習書としても読むことができます。
アナログの紙面とはまったく異なるデジタル時代の文章術を指南。これまでの試行錯誤と結果を出していくプロセスを伝えながら、ネット時代における新聞をはじめとしたジャーナリズムの生き残り方までを考察。
成長に必要なのは戦略的背伸び。オーバーエクステンションとは、現在の自社の能力基盤に弱いところがあることを承知の上で、あえて新市場や新しいビジネスシステムに乗り出すこと。その論理と進め方を明快に解説。
Amazon輸入ビジネスは、他のビジネスにはない様々なメリットがあります。本書は、Amazon輸入ビジネスで月収1000万円以上を毎月安定して稼ぐ著者が、月収3万円~1000万円まで目標額ごとにノウハウを解説。
市民のために働いてきた局員とその家族が、疲弊しきっている。異常すぎるノルマ、手段を選ばない保険勧誘、部下を追い詰める幹部たち。そして、既得権保持を狙う政治との癒着──。取材した郵便局関係者は1000人以上。窓口の向こう側に広がる絶望に光を当てる執念の調査報道。
Gitの使い方だけでなくGitの仕組みから学べる入門書。シンプルなプロジェクトとわかりやすい図を使って、Gitのバージョン管理がどのように機能するのかを視覚的かつ具体的な方法で解説します。
「コーポレート・ファイナンス」というビジネスパーソンに必須の学問を専門とする大学教授は、どのように物事を考えているのか。ファイナンス理論をモチーフにプロの学者が身につけている「科学的な思考法」の概要とその身につけ方を解説。
失敗は成功の反対だとみなされがちだが、生産性の高いチームでは果たしてそうであろうか。「心理的安全性」研究の第一人者である著者が、失敗を類型化し、失敗を通じて生産性を向上させるためのフレームワークを提言。
20年にわたって「勇気、傷つきやすさ、恥、共感」についての研究をおこなってきた著者が、近年「リーダーシップ」の研究に取り組み、その調査結果を一冊にまとめたのが本書である。ヒューストン大学教授にしてベストセラー作家ブレネー・ブラウン博士による、待望の新刊。
孫正義と三木谷浩史。日本を代表する二人の天才経営者に仕え、参謀として活躍した小澤隆生氏。楽天イーグルス創業やPayPay立ち上げなど、巨大ビジネスを成功させてきた小澤氏が初めて明かした事業を成功させるためのフレームワーク。天才経営者に仕えたからこそ紡ぎ出すことのできた「凡人のための事業論」。
現場(ストリート)は予期せぬ出来事の連続。そんな世界で生き残るためのガイドマップ。「ストリートコーダー」とは、プロフェッショナルな現場(ストリート)で経験を積み、実務で求められるさまざまなスキルを身に付け、柔軟に問題解決できるプログラマーのことです。筆者が現場を切り抜けていく中で重要だと感じた「現場の知恵」が詰まっています。
現代の組織はあまりにも効率と管理を重視しすぎており、それが創造性やイノベーションを阻害している。適度なカオスを意図的に取り入れることで、組織は新しいアイディアや解決策を生み出す可能性を高めることができる。
投資家集団「誠備」を率いて株式市場を席巻し、「兜町の風雲児」と呼ばれた伝説の相場師、加藤暠の評伝。四大証券、証券取引所、そして検察当局とも真っ向から対峙し、相場の裏街道を生き急いだ、謎多き相場師の仕手戦と波乱の生涯を追う。20年にわたる追跡取材の集大成。
隠れた「つながり」を抽出・活用する手法を丁寧に解説。誰でも始められる「関係性」活用の一歩。表データだけでは捉えきれない「つながり」を武器に、新しい課題解決ストーリーを切り拓く。
Looker Studioを活用して業務を効率化し、データに基づく意思決定を行うことを目指します。基本知識や使い方から、そもそもなぜ可視化やダッシュボードが必要なのか、分析の前段階であるデータの準備、整え方まで、実践的なテクニックを解説。
「上達」というものは、ある種つかみどころがない。10年もテニスをやっているのに、強い球が打てないのはなぜか。本書では様々な研究結果をもとに、模倣や難易度の調整、悪い癖を直すアンラーニングなど、上達を促すための最適解を考察していく。